防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

女の子のハメ撮り写真やエロプリ交換で逮捕もありえるぞ

若いころからナンパが好きだった俺は、出会った女の子との思い出をブログに書きとめていた。やりとりを面白おかしく日記風に書いていくだけなので読者の数も少なく、自己満足のようなものだ。
ところが女の子のハメ撮り写真やエロプリを載せるようになってからはアクセス数も飛躍的にアップした。顔やアソコにモザイクが入っていても、やはり現場の写真があれば臨場感が段違いなのだろう。コメントをくれたり応援メッセージを寄せてくれる常連も少しずつ増えていった。あるとき、その中の1人、デコポンさんという男性からメールが届いた。
『いつも楽しい日記ありがとうございます。実は僕も趣味でハメ撮りしてるんですよ。よかったら画像交換しませんか?』 常連さんだし、断る理由はない。
『もちろん、いいですよ』
こうして、お互いが持ってる女の子の画像を交換することになった。修正する前の写真だけにどこかへ流れないか心配だったが、リスキーなのはお互い様。キンタマを握り合う関係なら心配なかろう。
デコポンさんの作品は、可愛い大学生風の写真が多かった。いったいどこで見つけてくるのか、いつもうらやましく思っていた。そのうちデコポンさん以外の常連とも写真交換するようになった。やはりこういうブログの愛好者にはハメ撮り趣味の男が多く、コメントのやりとりをするうち、どうしてもコレクションを披露しあう仲になってしまうのだ。
仲間が増えるにつれ、自分が撮った写真だけでなく、過去に交換でもらったモノまで人に流すようになった。俺のレパートリーだけでは追っつかないのだ。みんなもまた同じようで、以前にもらったはずの写真が別のメンバーから回ってくることもよくあった。
平日の朝。自宅の布団で眠っていると、突然アパートのチャイムが鳴った。こんな朝早くに誰だろう。玄関のドアを開けると、スーツ姿の男3人が立っていた。
「神奈川県警のものです。何で来たかわかりますか?」
「いや、わかりませんけど」
「これ令状だから読んで」
『被疑容疑につき家宅捜索と押収を許可する』と書かれていた。ガサ入れってヤツか?
「この女の子の写真、見たことあるでしょ。2カ月前にメールでもらったの覚えてますよね」
女の子の裸が印刷された紙を見せられた。デコポンさんがくれたヤツだ。
「え、何がいけないんですかね」
「この子、20才未満なんだよ!」
「え?」
「パソコンと携帯、全部見せてもらうから。同意して」
4人の警察官がドカドカと部屋に上がり込んできた。
「パソコンの電源入れてもらえる?」
「はい…。あの、未成年の写真をもらったらダメなんですか?」
「もらうだけならいいんだけど、それを第三者にあげたりしてるとマズイかもね」
警官たちは俺が送ったメールや画像を画面に表示させてカメラで撮影すると、パソコンと携帯、撮影で使ったデジカメなどをすべて回収していった。二度目に警察が来たのは、その半年後の夏だ。早朝7時に、突然部屋のチャイムが連打された。
「警察だ。ドア開けて。もうわかってるよね?最低でも20日は出られないから。着替えと現金、あと免許証もって。職場に電話するなら早くして」
バタバタと職場の上司に事情を話し、着替えを準備したところで「じゃ、8時5分、逮捕ね」
黒い手錠をはめられ、そのままパトカーで警察署へ連れていかれた。警察の説明によると、どうやらデコポンさんが使っていた出会い系サイトは未成年を大量に抱えた悪徳業者だったらしく、芋づる式に40人もの顧客が逮捕されたらしい。俺は18才未満の女の子の画像を他人に提供したことを問題にされ、「ポルノに関わる行為等の処罰及び保護等に関わる法律違反」に問われてしまった。
知らずにやり取りをしていたので、本来なら罰金で済むような内容なのだが、運悪く性犯罪に厳しいことで有名な女性検察官だったこともあり、起訴され、1年半の有罪判決を食らうことになった(執行猶予3年)。
俺の趣味はカメラだ。風景や建物には興味がない。やはり被写体は若い女の子に限る。それも街を闊歩する自然な姿や表情がサイコーだ。だから休日にはよく渋谷へ繰り出した。季節を問わず、女の子が大勢歩いているので、シャッターチャンスは腐るほどある。可愛いと思った女の子がいれば、顔がわかる位置まで近づいてシャッターを切る。もちろんローアングルから下着を隠し撮りしてるわけじゃないし、胸チラ狙いでもない。俺が撮るのはあくまでスナップ写真だ。
今年の夏、ある晴れた週末の昼下がり、俺はいつものように渋谷の街で女の子たちにレンズを向けていた。ただ、撮影方法がいつもと違った。カメラを腰の位置に構え、撮られていることを意識されぬよう工夫したのだ。これだと脚も長く見えるし。こいつはと思うターゲットを見つけたら、ファインダーを覗くことなく、腰元でシャッターを切り、その場を立ち去る。その繰り返しだ。と、いきなり背後から何者かにズボンの後ろの部分をグイっと掴まれた。痛ててて。
「オマエ、ナニ撮ってんだよ!」
イカツイ体つきをした兄ちゃんだった。
「何ですか?」
「いまナニ撮ってたんだよ」
「何も撮ってねえよ」
「女の写真撮ってただろ」
「撮ってねえよ。風景だよ、風景。いいからその手を離せよ」
とっさにウソをついた。さっき撮った子のカレシとかだったら面倒そうだ。「離したら逃げんだろ。いいからこっち来い、オラ」虚勢を張ってはみたもの、相手の力はかなり強く、そのままぐいぐいと駅の地下街まで引っ張られ、デジカメの中身を見せろ見せないの押し問答となった。
「じゃ、警察行くぞ」
「は?警察?」
カメラには今日の分だけでなく、過去に撮影した写真も残っているが、ヤバイものはない。いいじゃないか、警察行ってやるよ。ニイちゃん、恥かかせてやるから覚悟しろよ。
鬱陶しいことに、交番に向かう途中で男の仲間らしき男女のカップルまで合流し、3人に挟まれるようにして交番へ。
「おまわりさん、こいつ、隠し撮りしてたんですよ」
「いや、隠し撮りなんてしてませんよ」 
カップルの女が調子に乗って口をはさんでくる。
「私見たんですけど、カメラ低いとこに持ってました。すごい気持ち悪い。怖いです」
「じゃカメラ見せましょうか」
見てろよ、お前ら。土下座して詫びてもらうからな。モニターに女の子の写真が次々に表示されていった。警官が言う。
「女の子の写真ばっかりじゃない」
「でも見てくださいよ。下着なんて撮ってないでしょ」
「うーん、じゃあもうちょっと詳しい話聞きたいから移動しましょっか」
「え?なんでですか?」
どうやら警察署に連れて行くつもりらしい。ちょっと待ってくれ。下着は撮ってないのに、なんでだ。俺を捕まえた連中はここで帰され、俺だけが警官2人に付き添われてパトカーに乗り、渋谷署に向かった。完全に犯罪者扱いだ。取り調べ室に入ってからも、警官は同じ質問を繰り返してきた。
「本当は何撮ってたの?女の子隠し撮りしてたんじゃないの?」
「だから写真見てくださいよ。パンツなんか写ってないでしょ」
「でも体の下の方でカメラ構えてたんでしょ?」
「違いますよ。こうです。腰のあたりですよ」
「なんで腰の位置なの?」
「その方が人物の脚が長く見えるんです」
「ふーん、そうなの…」
隠し撮りの証拠がないだけに、向こうもこれ以上は攻めようがないみたいだ。「でもね、さっきのお兄さんたちも言ってたように、女の子が怖いって思ったのは事実なんですよ」
「はあ…」
「じゃね、これ、始末書書いてもらうから」 
反省文のようなものを書かされることになった。『私は○月○日、渋谷の路上で女性を含む風景の写真を撮っていました。その撮り方により、女性に警戒心を与えてしまいました。今後はそのようなことがないよう気をつけます』これ、どうなんだ。普通にカメラ構えるだけなら大丈夫なんだろな?