防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

買ったパソコンが動かずクレームを入れただけで暴行罪で逮捕されてしまうこの時代

店員を怒鳴ったから暴行罪!?粛欠陥ノ5ソコンの交換に行った家電屋で現行犯逮捕されたオレ
買った家電品が壊れていたら、クレームを入れるのは客として当然の行動だ。

販売店は、誠意を持って対応するのが務めだろう。だが、世の中には思いもかけぬ理不尽な出来事が転がっている。満足に動かぬパソコンを「交換してほしい」と申し出ただけなのに、警察に逮捕されてしまったのだ。

「持参すれば。交換に応じます」

今年の夏のことだ。臨時収入が入ったオレは、かねてから欲しかったパソコンを買うため量販店Bに出かけた。マック売り場へ一直線。店員に勧められるまま、発売されたばかりのGSを即金で購入した。

一刻も早く触りたい。大きな箱を抱え、オレはタクシーに飛び乗った。自宅に戻るや箱を開け、電源を入れる。リンゴマークが表れ、立ち上がった。
よしよし。うーん、まずはオレのプロフィールでも作ってみるか。力チャ、力チャ、力チャ。不慣れな指使いで、思うように作業は進まない。

その日は、ブラインドタッチを夢見ながら眠りに着いた。

翌日は、取説を読みつつ、付属のCDを使ってみることにした。ええと、ここにディスクを入れてと。あれれ、なんだウンともスンとも言わないぞ。ディスクの挿入口を押したり叩いたりしてみるが、マックはフリーズしたままだ。

説明書のとうり、挿入口横の小さなボタンをボールペンの先でつついてもみた。が、一向にCDが出てくる気配はない。なんだコレ

『というわけで、買って2日目でこれじゃ心許ないんで、ちゃんと動くのと取り替えてーもらえませんか』

『申し訳ありません。お取り替え致します』

と、店員の電話での対応は、そこまではよかった。が、

『それでは店の方にお持ちくださいませ』

はないだろ。どうやってこんな大きい荷物を運べばいいのよ。タクシーを使えってか。往復すると4-6千かかっちゃうよ。それ、こっちが出すわけ?

『申し訳ありませんが』

『じゃあ、すぐじゃなくても構わないんで、近くに配達があったとき来てくださいよ』『B』ともなればルート配送してるだろうから、そのついでに寄るぐらいできるだろう。オレとしては精一杯、譲ったつもりだった。

が、店員はあくまで「持参すれば交換に応じる」と繰り返す。小一時間ほど不毛なやーりとりを続けただろうか。さすがにオレも頭にきた。

「ええ加減にせえよ。今から持って行くから待ってろ』

受話器を置くと、オレはすぐさまマックを箱につめ、タクシーで店に急いだ。

「清原だ。林って店員はいるか」

マック売り場で、いきなり怒鳴った。電話を切る間際、無礼な店員は

「力ウンターでお客様の名前を言ってくださればすぐにわかるようにしておきます」

と言っていたからだ。すぐさまレジの奥からひょろっとしたヒラメ顔の男が現れた。ふて腐れた態度で「故障かどうか確認します」とホザいている。おいおい、それはないだろう。まずは、こ足労頂いて申し訳ありませんと、労いの言葉を言うべきだろ。

カッと、頭に血が上り、ヒラメ顔に向かってー歩足を踏み出す。その瞬間だった。横にいたオッサンが突然、オレの腕をつかんできたのだ。

「なにすんだよ」

手を振り払うと、今度は2人の男が羽交い締めにし、レジ裏の事務所に連れ込もうとする。「おい」もがくオレの目に、警察官の制服が飛び込んできた。

えっ?オッサンたち、刑事だったのかっ

「暴行の現行犯だ」

ま、待ってくれ。オレが誰か殴ったってのか。マックが故障したから交換してくれって言ってるだけじゃないか。しかも、ここに来いって言ったのは店員だぞ。抵抗むなしく、パト力ーに押し込まれ警察署へ。

頭が真っ白のオレにオッサン刑事は言いはなった。

「おまえ、デカイ声を出しただろ。十分、暴行罪になるんーだよ。店の者がビビって被害届を出したんだ。なんなら業務妨害のオマケも付けてやろうか」

名前を名乗らせたのは身元確認のため。わざとなめた態度でオレを挑発して怒らせ、駆けつけた刑事達に怒鳴り声を聞かせる。すべて、店の顧問弁護士が絵を描いたらしい。結局オレは、ー力月ほど警察署に拘留、罰金10万を払った後、釈放された。まったくもって理不尽この上ない。金品を要求したわけでもなく、暴力も奮っていない。なのに逮捕っ罰金?冗談じゃない。国選弁護士に言われるまま、【今後は二度と店に迷惑をかけない】との念書にサインしてしまったが、『B』はマックの故障の事実を認め、購入代金を返してきている。オレの要求が正かった証拠だろう。なのに逮捕っ罰金っ考えれば考えるほど納得がいかなし。