防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

コンビニのレジ横の募金箱に500円玉の姿が

神社の費銭箱にー万円札を見かけたときも相当なショックだが、最近はコンビニでもこれとよく似た衝撃を受けることがある。レジ横の透明な募金箱の中に、500円玉の姿があったときだ。

ー円玉や10円玉でくすむ山の中腹あたりに、一際輝きを放つ直径25ミリの円盤。なんでこんな場違いなとこに

赤十字だか恵まれない子供だか知らないが、あんなもん普通は10円だろ。いや1円だ、ー円で十分。釣り銭で財布が膨れ上がるのがイヤなとき、捨てる感覚でチャリンと放り込むのが一般人じゃないのか。それが何故か500円。世の中にはとんでもない富豪がいるものだ。キツネどん兵衛を片手に、チャリーン。ガリガリ君をかじりながら、チャリーン。かっちょええのー。

感心するのはそこそこにして、本題に入ろう。先月、コンビ二に入り、レジ前をすいっとスルーしたとき、またしても俺の目は募金箱の中の50D円玉に釘付けとなった。しかも今回は山の頂き付近にドシリと乗っかっているではないか。すかさず頭を巡らす。こいつはひょっとしてひょっとするとひよっとするのではっ

当初はジュースだけを買うつもりだったが、合計400円ちょいになるよう菓子やパンを手に取り、レジに出す。

「ピッピッピッ。488円になります」取り出したるは干円札1枚。

「千円おあずかりします。512円のお返しです」

レシートと一緒に釣りを差し出す店員。片手でそいつを受け取り、さりげない動きで募金箱に添える。チャリン。

「うっわー、ヤッべーー」
「どういたしましたっ」

「12円入れようとしたら、間違って500円玉も入れてしまったー」

なーんて、そんなわけがない。12円は確かに入れたが、500円玉は右手に握りしめ、そのままポケットの中だ。しかし、現に山のてっぺんには500円玉がー枚。どうよ店員さん、どうしますっ

「あーどうしよー、これ何とかなりませんか」

どことなく怪認そうな顔の店員だったが、アフリ力の難民を救おうとした慈善家を疑うわけにもいかないのか、店長に相談した上でレジから500円玉をー枚取って手渡してくれたのだった。

★後にも何度か試みたところ、募金活動母体とコンビ二の関係がまちまちなのか、レジの金を渡す店だけでなく、箱の力ギを開けて取り出してくれたところもあった。普段から中の様子を確認しているわけではないのか、店員はこちらの言い分を信じざるをえないようだ。ただ、少額とはいえ人の善意を無にする悪質な犯罪、いつか俺にも天罰が下るだろう。

※この記事はフィクションであり知的好奇心を満たすためにお読みください。実行されると罰せられるものもあります。