防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

優秀な弁護士の選び方

日本の警察官は被疑者の権利に無関心

あなたには黙秘する権利があり、供述すれば法廷で不利益な証拠として使われることもある。あなたには取り調べに弁護人の立会いを求める権利がある。もし弁護人を依頼する資力かなければ、公費で弁護人を付けることか可能だ

アメリカでは逮捕の際、警察官は被疑者に対し、このように告知することが義務づけられている。アメリカ映画でお馴染みのセリフだから、ご存じの方も多いだろう。

メキシコ系アメリ力人が誘拐罪で逮捕された事件で、警察官が黙秘権や弁護士請求権を告知しなかったことを理由に無罪判決が下り、以後、逮捕時の権利告知が義務つけられたのだ。では、日本はどうだろう。少なくとも刑事ドラマでは、前記のような告知シーンはまず出てこない。手錠をかけ、「さあ、来い」と手荒に警察へ連行するのが当たり前。お陰で逮捕されてしまえば一切の権利がないかのように思ってる人も多いのではないか。

しかし、人権感覚に乏しいとされる我か日本においても、被疑者には次のような権利が認められている。

第34条ー何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与えられなければ、抑留又は拘禁されない

第38条ー何人も、自己に不利益な供述を強要されない。

●刑事訴訟法第30条ー被告人又は被疑者は、何時でも弁護人を選任することかできる

●刑事訴訟法第311条ー被告人は、始終沈黙し、又は個々の質間に対し、供述を拒むことができる

難解な文言ではあるが内容は概ねミランタ警告と同様だ。ただし、現実はお寒い限り

日本の警察官は吐かせることを至上命題としているので、被疑者の権利には関心がなく、予め権利を告知する警察官は非常に少ないのである。万がーの逮捕においては、罪を犯したにせよ、やっていないにせよ、これらの権利を断固として要求する心構えが必要だ。金もコネもなけりゃ当番弁護士を利用せよ重要なのは、万が一逮捕されたら、とにかく一刻も早く弁護士を呼ぶことだ。逮捕慣れした人ならともかく、大半の人は手錠をかけられれば慌てふためき、気が動転してしまう何をすべきか、何をしてはいけないのか、弁護士の適切なアトバイスこそ、後の運命を決するといっても過言ではない。

また、すへての連絡手段を奪われた被疑者にとって、弁護士こそ外部との唯一の窓口になる。孤立無援の被疑者には必要不可欠な存在なのだ。肝心の依頼方法だが、信頼できる弁護士を個人的に知っているなら問題はない。逮捕と同時に派遣を要請すればいいだか、弁護士の知り合いかおらず、ましてや金銭的な余裕がない場合はどうすればいいのだろう。

ちなみに、この段階では国費による「国選弁護士」を頼むことはできない。つまり弁護人依頼の権利があるといっても、起訴前については金銭的に余裕のある被疑者に限られた権利なのだ。また仮にそのような恵まれた人でも依頼すべき弁護士を知らなければ、どうしようもない。それでも手はある。

「迷うことなく当番弁護士制度を利用することです」

そう話すのは、被疑者の人権問題に詳しい、海渡雄一弁護士である

「当番弁護士とは、逮捕後初回に限り、無料で駆けつける弁護士制度のことで、全国の弁護士会はすべてこの制度を運営しています。当番として登録された弁護士は依頼の連絡を受け次第、すぐに接見に駆けつけることになります」
大事件の場合は、被疑者からの依頼かなくとも弁護士会の判断で当番弁護士の出動を決めることもあるという。ちなみに、出動した弁護士には所属弁護士会から約1万円の報酬が支払われるそうだ。あまり割のいい仕事とは言えまい「手抜き仕事も多いのでは」と勘ぐったら、意外にもそうではないらしい。

親身になって相談を受けてくれるはずですよ。あえて当番弁護士に登録しているのですから、比較的、真面目な人が多いんです。常識的に考えて、金儲けだけが目的の弁護士はそもそも当番弁護士などやりたがらないでしょらかりね」(海渡弁護士)

安土茂氏も、頼りになると太鼓判を押す。安土氏は70年に殺人事件を起こして15年間服役その後、逮捕者支援のボランティアを通し、多くの弁護士を見てきた人物である

「当番弁護士は若手が多いんですよ。若いのを好まない人も多いけと、刑事事件では行動力のある若手のほうが安心できます。また、若くなくても正義感に燃えてるタイプが目立ちます。初めての逮捕でとうしていいかわからないときは、そういっタイプの弁護士ほど頼もしく思えるものです」

この制度を利用して信頼できそうな弁護士に巡り会えたら、以後は私選として依頼するのがベスト。弁護士の知り合いかいない人にとっては貴重な制度だ。ただし、全てが当たりいというわけではない。中には弁護士会への義理、あるいはボス弁(事務所の先輩弁護士)の指示で、仕方なく登録しているケースも。その辺は実際に会って資質を見抜くしかないだろう。
ここまで読むと、とにかく当番弁護士を頼みさえすれば万事OKと思うだろう。が、当番弁護士が無料なのは最初のー回だけ。その後も頼めば規定どおりの弁護料が必要となる。ならば、わざわさ高い金を払って頼まなくても、起訴後に国選弁護士を頼めばいいと思うかもしれない。が、国選弁護士は被告自身に選ぶ権利がなく、それこそ運任せしかも、国選弁護士はやる気かないと話す人も多い。前述の安土氏も、その1人だ。

「国選がタメだと決めつける気はありませんが、それでも私選と比較すると印象は良くない私は多くの裁判を傍聴してますが、国選の場合は検察ベースで審理が進められることが少なくありません。裁判官に末当に検察官の話す通りでいいのですか?と聞かれる弁護士もいるほど国選では勝てる裁判も勝てない、というのか率直な印象です」

また、ある傷害事件で国選弁護士を依頼した経験を持つ人物も、次のように話す。

「こちらは正当防衛との言い分もあったのに、弁護士は反省の態度を見せなさいというだけ。裁判を早く終わらせたいという態度が見え見えだった」

他にも、初公判前に被告と接見しなかったり、記録にまったく目を通していなかったりと質の低さを指摘する声はかなり強いだか弁護士だけを責めるわけにもいかない。国から支給されるわずかな報酬と煩雑な事務作業。そして機械的に振り分けられる事件ー。手抜きがあって当たり前の環境なのだ。

戦う場合は《人権派》、保釈獲得には《ヤメ検》結論を言えば、最初から私選弁護士を頼むのが得策だでは、知り合いの弁護士がおらず、当番弁護士も期待はずれだった場合、どんな弁護士を選へばいいのか。

「最低限の条件として、刑事事件に慣れた人でしょっね。刑事事件を扱ったことのない弁護士も結構いるんですよそれに民事畑で優秀と評判の人が、刑事事件でも優秀とは限らない。さらに言えば、やはり若くて元気のある弁護士がいい刑事事件といっのは肉体労働なんですよ。アリバイ証人を見つけたり、何度も接見に通ったりと、行動力が必要なんです。腰の重たい弁護士ではどうにもなりません」(海渡弁護士)

安土氏は、具体的に次のように語る。徹底的に争う姿勢を貫きたいのであれば、いわゆる人権派と呼ばれる弁護士を。やはりこのタイブは正義感が強く、被告の権利に対して敏感です。間違っても検察のいいなりになるような弁護士はいない。少しでも被告に有利な判決を導きだそうと、本気で努力してくれる人が多いですね」

一方、何か何でも保釈を狙いたいならヤメ検(元検事)に依頼するべきだと言う。

「それも最近まで検事をしていた人間の方がいい。理由は簡単。保釈には検察官の同意が必要ですから、そのへんのツポを心得ている場合か多いんです。かつての部下に話をつけてくれる場合もあるただし裁判上手かというと、必ずしもそうではないんですけどね」

逮捕初心者にとって、弁護士は、それこそ命綱。それが頼りにならなければ、被疑者や被告人は、警察や検察から一方的に責められるだけ慎重な見極めか大切だ。