防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

痴漢冤罪にあわないために・間違えられた時の対処法

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うんざりするような満員電車に揺られて会社へ向かう途中、何者かにいきなり腕をつかまれる。ふと視線を落とすと、そこには若い女性の顔。

「触ったでしよー」わけもわからずア然としていると、女性はなおも続ける。

「触りましたねー」「触ってないですよ」

どうやら彼女はたったいま痴漢に遭ったようだ。お尻でも触られたのか。が、犯人は自分じゃない。立ち位置からして、真犯人は隣の若い青年か、あるいは眼鏡のオヤジか…。くそー、シレーッとしやがって。

他の乗客からの好奇の視線に耐えること数分、次の駅で女性に引き下ろされ、そのまま駅事務室へ。会社には遅刻してしまうが、仕方あるまい。身の潔白を主張してさっさと退散しよう。ところがこれが大甘だった。

駅員はこちらの主張を聞く耳などいっさい持たず、女性のヒステリックな訴えに従って警察へ通報。いつのまにか署の取調室で、質問攻めに合うことになる。

「やったんだなー」「いえ・・」

「やったんだろー痴漢はみんなやってないって言うんだよー」「……」

まったくしつこい。こんなことしてる場合じゃないのに、どうすりゃいいんだ。やべー、部長に怒られるよ。これならさっさと罰金でも払って釈放してもらったほうがマシかもな。

★以上のような事態に巻き込まれたとき、あなたならどうするだろうか。とりあえずその場から逃がしてもらうべく不本意ながらも頭を下げるか、それともやってないものはやってないと断固として無実を主張し続けるか。

前者を選べば、コトはそう大きくならないだろう。
直接陰部に触れるといった「強制わいせつ」でない限り、痴漢は微罪。この場合なら、起訴猶予とい、犯罪歴は残るものの、「迷惑防止条例」違反の罰金として5万円を払えば即時釈放され、被害女性と示談して終わりだ。あなたが教員や公務員などでもない限り、大々的に報道されることもないだろう。

では後者はどうか。何もしていないのに謝るなんておかしい、絶対に折れないと覚悟を決めるならば・・
駅事務室に行くことイコール警察行き

「痴漢冤罪」という言葉を最近よく耳にする。満員電車などで、たまたま被害者女性の近くにいただけで痴漢と間違われ、警察へ。これだけでもずいぶん迷惑な話だが、さらに厄介なのは、警察にいくら無罪を主張しても聞き入れてもらえず、下手をすると長期間の拘留を経て裁判にまで進展しかねないことだ。

たとえ司法の場で無罪が証明されたところで、その間に失った時間や費用、社会的信用が戻ることはない。最悪の場合は、職や友人を失うこともありうる。よもや有罪となれば一生を棒に振ったも同然だ。

総武線の車内で痴漢に間違われた、ある中年会社員は、犯行を否認し続けた結果、23日の拘留を経た後に起訴され、保釈金として200万円を支払っている。しかも復帰した職場にはイタズラ電話が鳴り、警察には家族の周囲にまでイヤガラセのような聞き込み捜査をされたという。

またあるサラリーマンは、拘留期間中に会社をクビになり、裁判では無罪を勝ち取ったものの、その2年の闘いで2千万円もの損害を被っている。
ただ被害女性のそばに立っていただけで、今まで築き上げてきたものをすべて奪われる理不尽。これはもはや他人事ではない。電車に乗る機会を持つすべての男性にふりかかりうる事態だと心したほうがいいだろう。

しかしなぜ無実のはずの一般市民に、ここまで不条理なことが起きてしまうのか。
痴漢事件また逆転無罪判決

満員電車で痴漠行為をしたとして、東京都迷惑防止条例追反の罪に問われた茨城県の男性会社役員(54)の控訴審判決で、東京高裁は14日、罰金5万円とした1審東京簡戴判決を破棄、男性に無罪をいいわたした!

痴漢事件では、4日にも東京高裁で会社員(41)に逆転無罪判決が出ている・判決理由で仁田裁判長は

「振り返ることも困難な満員電車で犯人を確認することは難しく、犯人とする被害者の供述は信用性に乏しい」と指摘

「女性が痴漢の被害に遭ったことは認められるが、犯人を特定する十分な証拠がない」と述べた。

男性は昨年3月8日朝、東京都豊島区のJR埼京線池袋駅から新宿駅へ向かっていた電車で、当時23歳の女性の体を触ったとして起訴された。
荒木裁判長は捜査段階の男性の自白について

「当時、就職したばかりの被告は自白せずに長期間身柄を拘束されることになれば職を失ってしまうと考え、自暴自棄になり虚偽の自白をしたとも考えられる」と指摘

「自白は被害者の服装や髪形など重要な点で事実と食い違い信用性はない」とした。
裏付け捜査なし痴漢男性に無罪混雑する電車内で女子高生に痴漢をしたとして、強制わいせつの罪に問われた大阪の専門学校の男性教師(42)の判決公判が19日、大阪地裁であり、山田耕司裁判官は

「犯人の特徴に関する被害者の記憶はあやふやで、別に犯人がいる可能性が排斥できない」などとして、無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

男性は、捜査、公判を通じ一貫して「人違いだ」と無罪を主張していた。山田裁判官は「逮捕すれば自白するだろうとの思いが捜査官にあった上、きちんと裏付け捜査をしなかった」と捜査の在り方を批判した。

男性は、今年3月23日朝、阪急宝塚線の急行電車内で、当時高2だった女生徒の下着に手を入れたり、服の上から胸を触ったなどとして起訴されていた。警察では8人の刑事が入れ代わり立ち代わり部屋に来て「恥を知れ」「変態か」などとののしり、取り調べで私の言い分は省略、曲解された形で調書にされた。
何もしていないのだからおびえることはない、駅員に事情を説明しよう。善良な者であればあるほど、このように考えてしまいがちだし、現に痴漢菟罪事件に巻き込まれた男性の多くが自主的に事務室を訪れている。しかしそれはおめでたすぎる誤解なのだ。

痴漢の疑いを持たれた者が事務室に来た場合、駅員が取る態度は1つ。警察が来るまで、男を逃がさないよう部屋に閉じこめておくことだけだ。駅員が両者の言い分を聞いてくれるなどと期待してはならない。彼らが聞くのは被害女性の声のみである。すなわち、素直に事務室に行くことはイコール警察署へ行くことであり、前述の二択問題を突きつけられることを意味するのだ。

痴漢犯罪に適用される「推定有罪」の原則
駅員に頼れないのはしょうがないとしても、なぜ警察までもが被害女性の言い分にしか耳を貸さないのだろうか。ここに痴漢冤罪が多発するもう1つの大きな理由がある。それは、なぜか痴漢犯罪のみに限って適用される「推定有罪の原則(?)」である。本来、日本においてはいかなる犯罪事件においても「推定無罪の原則」が貫かれている。

被害者の供述のみを根拠に、逮捕→拘留→起訴→有罪、という流れになることはありえない。証拠不十分として処分保留、釈放されるのが通常だ。しかし痴漢犯罪に限っては、不思議と女性の供述が全面的に信用され、結果、起訴に至る。

さらにたとえその証言が客観的に見て不自然な内容だっとときですら裁判で有罪判決が出ることがあるくらいだ。勇気を振り絞って痴漢を捕まえた女性が嘘をつくはずがないと考えられているのである。

痴漢犯罪はその性質上、満員電車など複数の人間がいる場で犯行が行われる。自然、被害女性の勘違いや思い込みといったことも十分考えられるのに、そのような可能性は考慮されることなく、検察官さらには裁判官までもが「有罪」に向けて動く。

つまり、先述の二択問題において「無実主張」を選んだ場合は、どう転んでも失うものばかりが大きく、残るのはただ正義のために闘ったという自己満足のみだ。むろん冤罪を社会に訴えかけ、結果として制度が多少なりとも変わるならば有意義なことかも知れない。しかし世の多くの男性にそこまで腹がくくれるだろうか。正義のために職を失えるだろうか。
説得してダメなら逃げるしかない
ならばやはり、嫌々でも素直に謝って許してもらうしかないのか。いや、それはあまりにシャクに触るし、前科がついた上に罰金なんて腹立たしい。と考えると、痴漢の疑いを持たれた男性に残された唯一の突破術は、事務室に連れて行かれる前にその場を立ち去ることしかないとわかるだろう。

数多くの痴漢冤罪事件を取材したジャーナリストの池上正樹氏は、事務室に行かないための方策として、まずは無実であることを女性に納得させる努力が必要だと言う。泣き寝入りも多いとされる中、勇気を振り絞って男を捕まえた女性がそう簡単に納得するとは考えにくいが、それでもやはり誠心誠意の説得はすべきだとのことだ。

自分がどこに立っていて、手はどこにあったのか。場合によっては、名刺を見せるなどして身元を明らかにして、真犯人探しに協力してもいいでしょう。

しかし、それでも女性がヒステリックに憤っているならば、もう腕を振り払って逃げるしかない。何もしていないのにコソコソ逃げるなんて屈辱的ではあるが、他に手はないのだ。

「にげるという言い方が正しいかどうかわかりませんが、そうですね。怒鳴りつ
けてもいいから、とにかくその場を離れるしかありません」

また、どうしても事務室に行かざるを得ない状況になれば、その場ですぐに携帯電話を取り出し弁護士を呼ぶぐらいのことはすべきだと氏は言う。それだけでも、強引に署に連行されるような事態は避けられるからだ。さらに、裁判にもつれ込むことを前提として考えるならば、痴漢にまちがわれた時はまず「自分ではない」ことを周囲の乗客にアピールすること、さらについ反射的にロに出がちな「すみません」といった類の謝罪の言葉を発しないことが肝要なのだそうだ。

何もそこまで、と思われるかもしれない。しかし事態はすでに、そこまでしなくてはならない状況に来ているのだと理解したほうがいい。満員電車なんて絶対乗らないというなら話は別だが。
とにかく早く駅の外に出よう
山の手線車内で痴漢の疑いを持たれ、逃亡によつて事なきを得た男がいる。彼大学生のA君が女性から痴漢呼ばわりされたのは、週末夜の山の手線、渋谷から駒込の自宅に帰る途中のことだった。

「のる前からすでに超満員だったんですけど、渋谷からまた大量に乗り込んだから、ほとんど身動き取れなかったですね」

彼が立っていたのは左右ドアのほぼ真ん中辺り。頭上に吊革はなく人の体に身を預けるような形でバランスを取っていた。前にいた女性が振り向いたのはその直後のこと。持っていたカバンをつかまれ、「やめてください」と小さな声で告げられる。このときの状況をA君はこう振り返る。

「確かに体自体は触れていたんですよ。前後左右とにかくギュウギュウ押し合いのような状態でしたから。でも痴漢と間違われるようなことはないですね」

長いにらみ合いの未、女性から一緒に駅におりてくれと言われ、2人は新宿で電車をドりる。よく聞けば、明らかに彼女の尻を撫でるょうに動く手があったという。誰かが実際に痴漢していたのだ。ホームで、触った触ってないの水掛け論が続き、最終的に事務室行きを提案したのはA君のほうだった。他の客の視線が気になったのだ。

「でもなんか厄介なことになりそうだなと思って。痴漢冤罪とかそういっのは知らなかったんですけど、親に連絡されたりしたらヤバイなあって。で、階段下りるときに人混みに紛れて走った」

階段の広いコンコースを全速力というよりは、少し慌て気味の小走りといった感じだったという。

「とにかく駅の外に出てしまえばなんとかなるだろうと思って。あそこ東口に出るには、結構距離があるじゃないですか」

東ではなく西。結果的にはこの判断がよかったのか、女性が追いかけてくる様子はなかった。が、改札を抜けて地上に出てからも彼はジョギングを続け、次駅の新大久保から再び山の手線に乗り込んでいる。このときは誤解を防ぐべく、先頭車両の壁にヤモリのようにぴったり張り付いていたそうだ。

「あんときはマジであせりましたよ。何にもしてないのになんで逃げてるんだろって思いましたけど女性が「あの人、痴漢ー」と大声で叫び、駅員などに取り押さえられていれば、それはそれでまたヒドイ結果が待っていたとも考えられる。しかしそれでも事務室行きは危ない。世の男性は、利用線の主な駅での逃亡経路くらいは頭に叩き込んでおいたほうがいいのかもしれない」

★痴漢と間違われたが最後、まるで本物の痴漢のようにコソコソ逃げ去るしかない現実。男たちのこの八方塞がり状態を逆手に取った犯罪が最近になって横行している。どこも触られてなどいないのに近くの男の腕をつかんで痴漢だと騒ぎ立て、警察に行きたくないなら示談金をよこせと迫るものだ。

単独犯ではなく目撃者役の人問まで用意しているというからタチが悪い。まったく事情に精通した知能犯だと感心するしかない。明らかにわかる態度を取るならまだしも、裁判が始まってから告訴取り下げの名の元に多額の示談金を要求する者もいるらしく、とても始未に負えない存在だ。こんな連中に捕まったとき、いったい自分に何ができるのか、何をすべきなのか。吊革につかまりながらでも考えておくべきだ。