防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

カネを貸さないカネ貸し屋でボロ儲け、ボッタクリの手口

金融屋を開いてはや2年。
おかげさんで業績は右肩上がり、正直笑いが止まらない。
イヤ失礼、何もこんな自慢がしたいのではない。実は私、絶対にカネを貸さないカネ貸し屋でボロ儲け、いやボッタクリまくっているのだ。
さっそく、以前私がカモにしたある会社員を例にその手口を紹介しよう
その男は大手キャッシング数社に約400万の借金でクビが回らない状態。ウチが掲げた「年利4%上限500万」という数字に惹かれ、のこのこ事務所に現れた。
「100万ほど何とかならないでしょうか」
「100万ですか.少し他の借り入れ額を減らせませんかねえ。そうしたら、審査が通ってご融資できると思うんですが」
「いやぁ、現金はほとんど持ち合わせがなくて。借り入れを減らすなんて、とても…」
借金に来るぐらいなのだから当然だが、これは次の助け舟を出すための口実に過ぎない。
「カードで買った品物を換金して返済に充てる方法がありますよ」
金を借りるために新たな借金をこしらえる。常人ならこの愚かな行為に疑問を抱くが、
ここに来るような人間はだいたいテンパって正常な判断ができない。この男も例外ではなかった。
カードが無ければローンを組ませ、とにかく可能なまで買物させる。が、手当たり次第というわけではない。換金率の高い品物じゃなければ意味がない。
私は部下に付き添わせて、男にパソコンや高級腕時計など150万相当の買物をさせた後、10万ばかり金を渡した。

「とりあえ季えこれで他の借金を減らしてください」
言われるままに近所のCD機で返済する男。その間に部下が品物を仲間の業者へと流してしまう。すべてが新品なので、買値に近い現金が手に入るのだ。
男が返済を終え、事務所に戻って来たら、こう言う
「これで審査はクリアです。後は保証人だけですね」
「ハ?」
当然、カネが借りられると思っていた男はビックリする。
「そんな人いませんよ」
「それじゃ、ご融資ができませんねえ」

「え?っ…それじゃ、もう結構ですんで換金したカネを返してください」
「はぁ?そんなのさっき渡したでしよ」
「あれで全部」
「子供じゃないんだから…質屋で換金して買値通り戻ってくるわけないですよ」
もうムチャクチャな理屈だが、ここからは気合いとスゴミで納得させる。

最後は「保証人さえ見つけてきたら貸す」の一点張りだ。もちろん、保証人を見つけてきたところで、また何かしらケチをつけるのは言うまでもない。とにかく適当な理由を並べ立て絶対にカネを貸さないのだ。これで100万以上の丸儲けである。カネを借りに来て更に借金を増やすとは実に哀れだが、品物を換金したのはあくまで本人の意志。オレはその手伝いをしたまでのことだ。当然、警察は民事不介入だし、これまでトラブルが起きたことは1度もない。
全国の借金ビギナーの皆さん、カネ貸しの甘いコトバには、くれぐれも気を付けてくださいね。

※この記事はフィクションです。防犯、防衛のための知識として読み物としてお読みください。実行されると罰せられるものもあります。