防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

バイト宅配の面接で40万のローン・ビデオ業者の巧妙な手ロ

気ままなヒモ暮らしをエンジョイしていたオレは、スポーツ新聞で次のような募集広告を見つけた。バイト・ビデオ宅配副業に最適 〇×企画03333…
裏ドデオの宅配業務だ。が、これなら女に隠れた副業にピッタリ。さっそく電話をかけてみると「西新宿の事務所に来てください」と答が返ってきた。
翌日、雑居ビルの一室で面接。担当者は30才前後と思しきスーツ姿である。
「はじめまして、北見さま。当社のシステムを説明させていただきます。」
「ういーっす。っていうか、裏ビデオの宅配でしよ」
「めっそうもございません。当社オリジナルのシステムでして、中身は・・・」
担当者の説明はこうだ。まずオレが会社から150本のビデオとチラシを預かる。
その後、自宅付近でポスティング業務を実行し、携帯に注文が入り次第お客さんへ配達。取り分はー本5千円のビデオにつき3千円だ。まあまあの条件か。と、肝心のラインナップを見せてもらうと、これがまたいたってノーマル。需要かあるのか。展選された150本ですから。副業なら簡単
「うーん。そんなもんかな」「そうです。では、コチラにハンコをいただけますか」
「あとビデオの郵送先とお名前を記入してください」
机の上に複写式の用紙が出された。この紙にサインをしたことが後々オレの足を引っ張るのだが、気づかない。果たして、ビデオはー本も売れなかった。辞め辞め。こんな仕事アホくさくてやってられるか。1カ月もたたないうちに、業者に断りの旨を伝える。ところが…。
「それでは違約金40万を支払ってください」
「はあ、40万?何寝ぽけたこと言ってんの」
「北見さんこそ何をおっしゃられるのです。自ら契約書にサインをし、ハンコまでついてるじゃないですか」
「契約書って何それ。オレ知らないよ」「中に入ってますよ」「えっ」
言われるが早いが、ビデオの箱を開封してみる。あの複写式の写しだ
「これじゃ、詐欺じゃねえか」オレは捨て台詞とともに受話器を置いた。ない知恵を絞り、霞ケ関の無料弁護士相談とやらへ出かけてみた。
しかし、予想以上に法は弱者に厳しい。契約書は正式な手続きを踏んでおり、業務内容も詐欺にあたらないと言うのだ。うーん。40万なんて払えないぞ。結局、オレは業者に泣きつき半額の20万にまけてもらい、さらに彼女へ土下座して金を借りた。ラクな仕事と宅配ビデオ。みなさんオイシイ話はありませんよ。