防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

たかがスピード違反とあなどるなかれ

スピード違反が見つかってキップを切られた、なんてのはよくある話。

だが、それが制限速度100師オーバーだとしたらどうなるか。単なる減点じゃ済まされないこと容易に想像がつくだろう。
身を持って経験した事件の一部始終をお伝えしたいと思う。友達4人と横浜の焼き肉屋で食事をした私は、うちのー人を横須賀まで送った帰り、横浜横須賀道路(通称、横横)を走っていた。数杯飲んだビールと、早く家に帰りたいという気持ちから、アクセルを全開に踏む。と、愛車・ソアラはみるみる加速し、スピードメーターは150Kに。そのとき、ふと上を見やると真っ暗の中にーつ、やたら不自然に光る赤丸のランプが。ヤバイ、オービス(自動速度取締響じゃないのか)不安を抱えつつも、その日はとりあえず帰宅。

無情にも13日目にして神奈川県警本部からー通の封書が届く。手紙には

「いくつかお伺いしたいことがありますので、警察まで来て下さい」とあった。

翌日、出頭した私に担当官が2枚のモノク口写真を見せて言った。

「これはあなたに間違いないですか?」ー枚には上から撮った車とナンバー、そして運転席の私が、2枚目にはドアップになった自分の顔が写っている。

「どこから見ても私です」素直に認めたまではよかったが、写真の裏面を見て凍り付く。そこには「法定速度80K走行速度181K」と書かれていたのである。

100Kオーバー…。こりゃタダゴトじゃ済まないかもしれない。

「キミィ、この数字は横横でもレコートだよ。取り合えず50K以上の違反で切符を切っとくけど、たぶん免許取り消し、いや裁判にかかっちゃうかなあ。ま、近々連絡があると思うから」

すぐには意味が飲み込めないほどの大ショック。そして後日、現実と化す。まず、5月下旬に公安委員会から「聴聞会」に来るよう呼び出しがかかった。これは、免許取消を食らった者に事情を聞き、情状酌量の余地があれば免停くらいにしてやろうというものだ。当日、私は少しでも好印象を心がけるべく、紺のスーツに七三分けの頭で免許センターに足を運んだ。来ていたのはいかにもワルそうなヤツばかりだった。が、罪状で私にかなう者はいなかった。

「100kmオーバーにて」
「免許取消処分書。」
皆の前で罪名が読まれたときは、前に座ったヤクザ風が信じられない表情で振り返ったほど。当然のごとく何の酌量もされず、免許はあっさり取り消されてしまった。その後は、検察庁から呼び出されて裁判。担当の検事から

「100km以上のスピード違反は飲酒運転で人をはねたとき以上に罪が重い」といわれたときは単なる脅しかと思ったものの、判決は懲役6カ月、執行猶予3年。悪夢としか思えなかった。たかがスピード違反とはいえ、度を過ぎればここまで処罰を受けるのだ。ま、「高速を80kmで走れ」とは言わないが、せめて50K以上のオーバーはしないように。これが横横レコード保持者Jからの唯一のアドバイスである。