防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

病気だったとクレームをつけペットの仕入先からお金をむしり取る詐欺にご注意

ペットショップで犬猫を買ったはいいが、後で気が付くと病気にかかっていた、なんて経験はないだろうか。こうした場合、ショップ側は動物を引き取り金を返すが、さらにコネれば、その動物をタダでくれるケースも少なくない。あくまで落ち度は店側、仕方がなかろう。かくいう私も小さなペットショップのオーナーだが、実は最近この手で他店の動物をダマシ取っている。もちろん目的は店での又売りだ。狙うは一番の売れ筋、犬。中でも短足胴長の風貌が人気のミーーチュアダックスがターゲットだ。まずはテキトーに見定めたペットショップでお目当てを物色するのだが、ポイントはか市場経由のミニチュアダックスを買うことだ。

ペットの仕入先は、ブリーダー経由と市場経由の2つに分かれており、前者が生産者から直で下ろすのに対し、後者は文字通り“市場“から仕入れる。そのため、他の動物に癖丸をもらうことが多いのだ(だからといって事前に病気のチェックを行っているペットショップはまずない)。

市場犬を見分ける方法は簡単である。どんな犬でも、20万円以下なら市場経由で、それ以上はブリーダー経由。つまり、買うのは20万円以下のミニチュアダックスというわけだ。購入後は2、3日ほどおいてから、ペットショップに電話をかける。

「犬があんまり力ユがるんで病院に連れて行ったら皮膚炎だったんだけど」

皮膚炎は最もポピュラーな病気。不自然に思われることはない。むろん、知り合いの獣医に診断書をかかせている。
「大変申し訳こざいません。。代金はお返しいたしますので、犬をお持ちください」「バカヤロウ13日も一緒にいて離れられるわけねえだろが」

ペットの世界は主人の感情移入で成り立っている。ショップの人間がこのもの言いに唇柵できるわけがない。

「とりあえず治療してあげたいんだよね。もちろん金はソッチで持ってくれる?」

「…わかりました。それではお代はお返しますので、お客様のほうで犬を治してあげてください」

動物病院の治療費はほとんど言い値の世界で、30、40万はザラ。ショップ側かりすれば、死んだことにしたほうがよっぽど得なのだ。

現在、俺はこの手口で月に3頭ほどミニチュアダックスをパクって売りに出している。同じ店にはニ度と行けないからそれぐらいが限界だ。俺のペットショップでも、ごくタマに「病気にかかっていた」と買ったペットを持参してくる客がいる。幸い、俺のようなタチの悪いヤッが来たことは一度ないが、もしものときも犬を渡すつもりは毛頭ない。

※この記事はフィクションです。防犯、防衛のための知識として読み物としてお読みください。実行されると罰せられるものもあります。