防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

女子中学生女子高生とエッチしたい口リコンを狙った詐欺

きっかけは、今年6月から都内でデリバリーヘルスを始めた友人、岸田の一言だった。「マイっちゃってさ、とにかくガキの問い合わせがスゴイんだよ。女子中学生はいないかって」

なんでも、女子中学生はいないかとの間い合わせが異常に多く、中には小学生を口にする輩までいるという。オレは「そんなもんあるわけないだろ」と一笑に付した。今や高校生とエッチしても手が後ろに回るご時世。そこまでリスクを犯すヤツがどこにいるのか。

「まあオレなら完全にダマシでやっちゃうよ。いっちょ試してみっか?岸田」

「声がマジだぜ、スウさん」

「バーカ、冗談だよ。で、こないだの件だけどさ…」

思わず話を逸らしたが、頭の中では早くもプランを考えていた。ロリータホテトル・・か。確かにリスキーだが、その分ニーズは高そうだ。やるなら期間限定で稼ぐに限る。問題は、宣伝とシステムだ。どうやれば、信じ込ませられるだろうか。決してヒマじゃないが、こういうちょっとした儲け話には昔から知恵が利くオレ。考えてみりゃ世間はもっすぐ夏休みだし、ボーナスも出たばかりで、みんな金を持っているはず。どうにも状況が背中を押しているような気がしてならない。オレはさっそく岸田に誘いの電話をかけた。

「あのさ、こないだのロリータの話。あれやってみる気ないか」

「言うと思ったよ。まあスウさんの頼みは断れねえからなあ。でも大丈夫なんだろうね」

「いや、もっ絵図は描いてるのよ。オメエは電話の受付だけやってくれりゃいいから」
アルバムを見せれば客は必ず信用する
オレの練った作戦はこうだ。まず、タ刊紙にダマシの三行広告を期限付きで載せ、問い合わせしてきたヤツをトークで信用させる。ただ、電話だけじゃなかなか金は取れないだろうから、面接の名目で客と会い、女のアルバムを見せながらその場で入会金と前金を払わせる。そして、掲載の期日が終わると同時にドロン・・

べタな手口だが、ロリータだからこそアリなんじゃないかという気もしてくる。幸い、この手の商売に不可欠なトバシ携帯ならスグに手に入る。よほどへタを打たなきゃ足は付かないだろう。役割としては、オレが全体の指揮、岸田が電話受付、客との面接係は範クンに頼むことにした。日本語ペラペラだし、自宅も埼玉の奥っちょの方だから、仕事以外で客と顔を合わせることもない。あとは面接で客に見せるアルバムの仕込みだが、これはカメラが趣味の友人に金を握らせて作らせた。街を歩いている女子中高生のスナップショットを撮ってくりやソレっぽいモノができるだろう。ロケ地は栃木や千葉の端っこ、山梨などの田舎がいいだろう。都内の有名お嬢様系私立だと、制服でバレてしまう。
そして、1週間後。色白な清純タイプ、スポーツ少女系、メガネつコ、茶髪ガングロ、ヤマンバ・・ありとあらゆるルックス、体型の女のコの写真が手元に集まった。数百枚もの写真の中からタイプ別にかわいいコを選りすぐり、

「カオリ、B76、身長156…」などとデタラメのプロフィールを付けてファイルにしていく。同時に、会員規約や料金表などもパソコンで作成。もう誰がどう見ても「本物」としか思えないほどの出来映えだ。

月が替わり8月初旬の某日、三行広告欄に、オレたちの広告が掲載された。

「夏休み限定ぬれロリ果実収穫期ロマン広場ー☆秘密会員制」

少し匂わせ過ぎかなという気がしないでもないが、ひと晩じつくり考えて選んだフレーズだ。岸田が言うには、ロリータ好きはその手の広告しか目で追わないので、ある程度目立つ言葉を散りばめておいた方がいいらしい。

広告の掲載は10日間で、料金は2万円。こんなに怪しい広告にもかかわらず、代理店側は、こちらの連絡先や本名はいっさい聞いてこなかった。
「スグにヤリたい」間い合わせ電話が殺到
案の定というべきか、タ刊がキオスクに並び始める午後2時過ぎからひっきりなしに電話が鳴り始めた。

「ハイ、ロマン広場でございます」

「あのう、新聞見たんですけど、どういう内容でしょうか」

わかっているくせに、ほぽ全員がこう聞いてくる。これに対し、岸田がオレの作ったマニュアルどおりのトークをかます。

「ウチは18才以下専門のロリータクラブなんですよ。毎年、彼女らが夏休みの時期だけやってましてね。まあこういう世の中ですから、お互いの秘密を守るために会員制を採ってるわけです。実際に遊んでいただくのは、面接して会員になってからということになりますが」

「お金は…」

「まず入会金が2万円。こちらは面接のときに払っていただきます。プレイの方は、最後までのお付き合いになりまして、基本料金が3時間3万円で、あとはオプションですね。うち、都内にマンションのお部屋をいくつか借りてまして、そこでのお遊びとなるんですよ。まあ普通のホテルですと、相手が相手だけにどうしても人目が気になりますからね。一度、面接にいらしたら女のコのアルバムもお見せできますよ」

さすがはデリヘル店長。どいつも似たようなことしか聞いてこないから大した苦労もない。反応は上々だった。

「シゴトが終わる夜中でもいいですか」

「今すぐにでも申し込みたいんですけどお」

「ここ小田原なんですよ。今からそっちに行ったら遅いかなあ」

こんなに「また後でかけます」が少ないケースも珍しいと岸田が驚く。そりゃそうだろう。どんなに仕事が忙しかろうが、家が遠かろうが、好みの女が抱けるとあらば、男は時間と労力をそそぎ込むものだ。もちろん怖い電話も何本かかかってきた。同業者と警察のさぐりである。こっちの説明なんかは聞かずに、とにかく矢継ぎ早に質間をぶつけてくるヤツは、切るに限る。

私としては、どんな電話でもなるべく話を長引かせ、社会的な地位があったり、気の弱そうなタイプだけアポを取るよう、心がけた。結果、初日で受けた電話が約50本。その中から厳選して9人とアポを取ることにした。
3時間3万円で指名料が5千円

掲載初日の夜からさっそく面接開始。範クンの出番である。人をホッとさせるような大陸系の素朴な顔立ちながら、不動産の仕事で培った度胸としゃべりは相当なもの。オレが客になって、何度もリハーサルを重ねたので抜かりはない。待ち合わせ場所の喫茶店に現れた男の大半は、マジメそうな中年サラリーマンばかりだった。若くて30才過ぎ、メインは40後半か。ま、そういうタイプばかり選んだのだから当然だ。電話で説明したことをもう一度ゆっくり聞かせて客の警戒心を取り除く。これが範クンに出したオレの最初の指示だった。

「いいですか、お客様。こういうご時世ですから、私どもとあなたは両方リスクを負っているんですよ。もう一度お伺いしますが、秘密はちゃんと守って頂けますよね。そうでないと、お金は受け取れませんし、もちろんアルバムもお見せできません」

範クンの毅然とした態度がかえって信頼を得たのかもしれない。ほとんどの男がその場で入会金の2万円を差し出し、名刺(ほとんどはデタラメだろうが)と携帯の番号を明かしてきた。
ここまできて客はようやく女の顔を拝める。範クンによれば、その反応は、アルバムをテーブルの上に出した瞬問、ほぽ全員が目を皿のように輝かせて、無言のままひとりでにページをめくり始めるらしい。

「ミキちゃんですか。この子は、男の経験は2人ぐらいしかなくて、友達に誘われて入ったんですよ。だけど、最近すんごく人気が出ちゃって」

こういうデマカセも、客の妄想を膨らませてやるには必要だ。範クンのトークには何の問題もない。ひととおり見終わった後は、コース説明だ。

「3時間3万円で、指名料が5千円。オプションで、生挿入、口内発射、精液飲み、アナル紙め、中出しがございますが」

と、ほぽ全員が指名はもちろん、オプションの1つや2つは付けるから、なんだかんだで5万円前後の料金になる。さて、いかにしてこのニセプレイ料金を引っ張るか。今回の仕事の山場はそこにあるといってもいい。考えた作戦がこれだ。

「お願いがございまして、プレイ代の半額を前金として入れていただきたいんですよ。で、残りの半額は女のコとプレイするときにお渡しいただくと。そうすれば、当日いちいち事務所に来る必要もございませんし、女がドタキャンするなんてことないですからね。もしお手持ちがないなら、2日以内に私どもの口座に入れてもらえませんか」

果たして、入会金の2万を払った客のほとんどが金を差し出してきた。中には

「実は小学生が2人いる」

と耳打ちすると、黙って5万円を置いていくオヤジまでいたぐらいだ。まったく、どっちがトチ狂っているのかわかったもんじゃない。
掲載日を過ぎた瞬間、証拠品をすべて隠滅
面接の最後は、プレイ時間の予約だ。これは言うまでもないだろう。三行広告の掲載日は8月×日から8月△日までの10日間。つまり、最終の△日以降に設定しないと、記事掲載中に詐欺がバレて都合が悪くなってしまう。あくまでこちらの都合だが、客はもう言いなりになるしかない。

「予約が殺到してましてOKなのは△日過ぎからですね」

なんて言えば、大半が納得した。

「どうしても早くプレイしたい」と迫る客には、いったん予約を受けておき、電話を入れて日にちを延期させる手を打った。口実はもうこれしかない。
「実は今回、地元の保安課が動いておりまして、お客様に迷惑がかかると大変ですので、あと1週間待っていただけませんか」

みな、そのときをどんなに待ちわびていただろう。が、すべての会員の妄想は、このセリフを最後に叶わぬ夢と化す。

「では8月〇日のタ方5時、中野駅の南口にマクドナルド(もちろん場所は適度にバラしてある)がありますんで、その前でお待ち下さい。係の者がお近くのマンションまで誘導しますんで」

広告の最終掲載日である8月△日。深夜12時を過ぎた瞬間、オレは一切の証拠品を隠滅した。会員のデータが書かれたノート、女のコのアルバムと余りのネガ、受け付け用に使ったトバシ携帯、残高がーケタまで引き下ろされた口座の通帳。それらすべてを一気に処分したのだった。

★掲載して10日間で、かかってきた問い合わせ電話がざっと400件。その中で、会員になったのが68人。上がりは入会金と前金を合わせて306万にも上った。当初見込んでいた額の倍である。もちろん、ダマされた客はカンカンだろうが、彼らが警察に被害届を出すとも思えない。なんせ、淫行、へタすりゃ児童福祉堵遅反である。誰が、どのツラ下げて出頭するっていうのか。夏休みだけの限定バイト。それは、オレたち自身のことを意味していたのである。

※この記事はフィクションです。防犯、防衛のための知識として読み物としてお読みください。