防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

売春女性や援交女子高生を恐喝して逮捕された男

名古屋・金山駅周辺は、援交希望の女性がテレクラにコールをかける場所としてつとに有名なところである。近年は公衆ボックス内にいる女性と直談判する男が群を成した。その金山で援交女子高生を脅しタダマンした挙け旬、金まで奪っていた男が逮捕される事件が起きた。彼らの手口とはいかなるものだったのだろうか。
被害者となったのは名古屋市内に住む高ー年生、A子(15)とB子(16)。2人は中学からの同級生で、同じフォークグループの大ファンだったこともあり音気投合。コンサート資金やカラオケ代、洋服代などを稼ごうと、仲間内で"援交スポット"と噂になっている金山駅付近に出かけた。それが夏休み直前のことだ。

「お前ら援交やってるんだろう。ー人について4万円までなら出すから、オレたちとホテルへ行かないか」

2人が19才と49才の男たちに声をかけられたのは、その日のこと。援助などする気もないのに、相場より高い金額を提示して2人の気を引いた。これに合意したA子とB子は、それぞれペアになって近くのホテルへ直行、セックスをする。が、行為が終わると男たちは態度を急変させた。

「オレたちは暴力団だ。お前らが組のシマで勝手にエンコウするのは許さん。やるならショバ代として毎月4万円を払え。そうしなければ金山から出入り禁止にするぞ」

驚いたのはA子とB子だ。"ショバ代"について説明する男たちに涙ながらに謝罪。後日、金を支払う約束をし、連絡先を教え別れた。

「いいカモが見つかりましたよ」翌日、19才の少年は兄貴分でこの事件の主犯格となる暴力団関係者(26才)にコトの顛末を報告した。それを聞いたこの男、あろうことか「オレにもヤラせろ」と迫るのである。少年はA子とB子を携帯電話で呼び出し、この男に引き合わせた。男はその足でホテルへ直行、3Pに及ぶ。そして翌日から毎日のように彼女たちの携帯に連絡を入れ、援交状況を報告させては、手にした金の7-8割を吸い上げるようになった。加え、ショバ代として2回、8万ずつも巻き上けた。A子とB子は今7月下旬から8月中旬にかけ15人前後の男と援助交際し、およそ30万円ずつ稼いだというが、大半はこの男の懐に入り彼女たちの実入りはほとんどなし。あまりのバカらしさに、両親に相談を持ちかけ事件が発覚する。

最初こそがく然とした親たちだが、このままにしてはおけないと「被害者の会」を結成20日、愛知県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕したのである。

A子とB子の2人は「暴力団に脅されで怖かった。もう援交はしない」と反省しきりというが、見た目、コギャル風でも何でもないフツーの少女。捜査員の方がア然としたそうだ。
一方、新聞で「主犯格の暴力団構成員」と報じられた26才の男は、金山周辺ではすでに有名な人物だったという。

「ウンザリしてたんですよ。公衆ボックスで電話してると、すぐ来て「援交してんだろ」って」

こう話すのは金山で援交したことがあるといっ20代の女性。

「8月が一番ひどかった。そのころ金山へ来た子はほとんど脅されてるんじゃないかな」彼女は26才の男を「ヒロシ(仮名)」と名前で呼び捨てにし、共犯の19才の少年を「手下ー号」と呼ぶ。その下に「援交してる女のコを探してヒロシに通報するオッサンが複数いた」そうだ。今回検挙された49才の男は、その中のー人だったらしい。

「ヒロシは短髪で一見、スポーツマン風なんだけど身体には墨を入れてたし、暴力団の幹部だっていってた。手下ー号は金髪のフリーター風。金山駅でヒロシと知り合って気に入られ、「いずれ組員になるって張り切ってた」

組員になるのが夢だという19才の少年は、公衆ボックスで援交女をリサーチするのが仕事だった。彼はタ方まで近ぐ、のスロット店で遊び、それかり活動開始。公衆電話に入っている女性を見つけると「おまえ援交してんだろ」と決めつけ、その場からヒロシの携帯に電話して指示を仰ぐ。

「手下ー号に捕まるとオッサンたちがどんどん集まってきて怖かった。大勢でー人の女のコを取り囲み、話し合いをロ実に人気の少ない市民会館の裏に連れて行くの。で、『殺すとか「山に埋めるぞ』って脅して、ショバ代を払うと言うまで拘束するんですよ」市民会館の近くにヒロシが出入りしていた暴力団事務所がある。

少年はヒロシに「すきにせえ」と言われると自分で女をホテルに連れ込み、「連れてこい」と言われると市民会館の裏に引っ立てる。

「援交するならショバ代として月4万円払え。それがイヤなら2度と金山に来るな。今度顔見たら、殺して山に埋めるぞ」

ショバ代を取るためなら、殴る蹴るは序の口。女のコたちはとにかく解放してもらうために泣く泣く支払いを了承、すると彼らは名前と携帯番号を聞き、月末に市民会館の前まで持って来いと言うのが慣例だったという。ちなみに、ヒロシが暴力団構成員というのは間違いで、正式には「26才の無職男」にすぎない。本人が「オレは構成員だ」と言い張るため警察か新聞記者にそうリークしたか、実際は組事務所に出入りはしていたものの、盃を交わした組員ではなかったようだ。
「ショバ代の替わりに口で抜いてくれるか」
調ぺてみると、金山で援交する女性すぺてがヒロシにショバ代を払っていたわけではなかった。ヒ口シにショバ代を要求されながら突っばねたという女性が話す。

「まず、何で4万円なのか、その根拠を聞いたんです。そしたら昔からあの辺りは4万と決まってるんだって。詳しく聞こうとすると細かいことゴチャゴチャ聞くな」

バカバカしいから払うのを拒否すると口で抜いてくれるか。それで許すからってヘンな妥協してきて。風呂に入ったばかりだからキレイだよだって。仕方がないから近くの公衆便所で抜いてあげたけどー度だけショバ代を払ったことがあるといっ10代の女のコもいる。

「援交なんてやってないって言ったんだけど茶髪の女が電話しとるだけでも一緒だっ」て無茶苦茶なこと言う。しつこいからー週間後に4万渡したんだけど、それからも私を見かけるたび「イヤならまた金払え」ってタカってきた。

「客とトラブってもあの人たちが守ってくれるわけじゃないし、お金が欲しかっただけなんじゃないの」ー度払った後、断固拒否するとそれ以上は要求してこなかったらしい。つまり、金を取るか取らないかは相手次第。A子やB子のように素直に出す相手からはいくらでも取るが、出し渋ればあきらめる。かなりいい加減で、行き当たりばったりの犯行だったのだ。熱田署では他にも被害者がいるとみて余罪を追及したが、今のところ他に被害届は出ていない。

事態を重くみた警察が金山周辺の定期的な巡回を始めたところ、11月12日には家出中の14才女子中学生を補導。彼女はテレクラなどで知り合った男と泊まり歩き、19才と偽って金山の路上で援交相手を探していた。この女子中学生の供述から、相手になった四日市市の38才のパチンコ店店長が逮捕。

警察の調べによると、パチンコ店店長は女子中学生と知り合い、2万円で援助交際をした疑いがあるといっ。他にも多くの男が客となったが、ほとんどがプリペイド式の携帯電話を使用していたため名義人の特定は不可能。この店長だけが自分名義の電詰を使っていたそうだ。
似たような事件はいくつか起きている。埼玉県岩槻市の33才の無職男が、テレクラで知り合った高ー少女をホテルに誘い、

「オレはヤクザだ。援助交際する者には30万円のペナルティを課す」などと言って脅し、現金約10万5千円を奪った疑いで逮捕された。容疑は恐喝と埼玉県青少年健全育成条例違反。もちろん裁判でも有罪となった。

「私もまったく同じようなことをして逮捕されました。初犯でしたが、強姦事件と同じだと判事にとがめられ1年2カ月の実刑判決を受けたんです」そ

う話すのは、愛知県在住の小田氏(仮名・32才)やはり金山辺りで援交する女性をターゲットに恐喝していたという。

「公衆電話でかけてくる女は、そろいもそろって援助女ばかりでしたね。タダでいいという女はー人もいませんでした」小田氏の事件は発覚したが、マスコミに公表されるこ
とはなかった。

「刑事はお前の事件は面白すぎるからすぐに週刊誌が飛びついてくるぞと言ってましたが、初犯だったことと、暴力団とは何の関係もなかったことが考慮され、発表は控えてもらえたんです」

彼は約30人の援父女を脅し、中には写真まで撮ったケースもあったが、相手の名前も聞いてないため警察も被害者の特定は無理と判断、ー人の女性に対する恐喝容疑で起訴された。摘発となったのは、女性に車のナンバーを見られたことだという。事情通によれば、金山駅はこうした売春女性を恐喝する輩が現れては消える土地柄らしい。