防犯対策・詐欺の手口

実際にあった詐欺の手口や事件、犯罪者の告白です。防犯対策・防衛のための知識としてお読みいただければと思います。

海外にいる日本人なので結束が固い・優しさにつけいる詐欺師にご注意

金持ち、世間知らす、結束が固い。
A君が以前、アメリ力のパイロットスクールに留学していたときの話です。こう書くと力ッコ良さげですが、実際はマジメに勉強するための留学ではなく、ほとんど遊びのようなもの。というのもこのバイロットスクールでライセンスを取ったところで日本では自家用機にしか乗れず、あまり意味がないからです。よく航空ファン向けの雑誌に「今年度、当校卒業生3名がJALに就職」などの広告を載せているスクールがありますが、太来、JALANAなどのラインパイロット(いわゆる憧れるバイロット)になるには、自社養成か航空大学を卒業するのが常識。つまり広告の「JALに就職」とは、ほとんどの場合JALの倉庫管理や整備の仕事に就いたことを意味しているのです。

元々学校には飛行機そのものが好きな生徒がたくさん来るので、そういった周辺業界に就職する者がいるのも当然といえば当然。広告コピーに嘘はありません。ところが、そんな事情を知らない人たちは、パイロットスクールの卒業生がJALに就職したと言われれば、当然パイロットになったものと思い金を払って留学する価値ありと考えてしまうのです。事実、僕の留学先にいたのもそんな連中ばかりでした。要するに世間知らずのボンボンたちです。さて、僕は遊びで留学していたようなものですから、テキトーにバイトをしながら通っていたのですが、ある日、そのバイト先で商品を横流ししていたことがバレて警察に捕まってしまいました。いきなり手錠をかけられたのにはビックリしましたが仕方ありません。そこで僕は、力ンパで保釈金を払ってくれた、人のいいスクールの生徒たちに、「これは冤罪だ。弁護士費用を貸してくれ」と泣きついてみたのです。するとどうでしょう。ー人に30万円ずつ無心したところ、同じ日本人か困っていることを放っておけないと思ったのか、金持ちの世間知らずたちみんながみんな、ポンとキャッシュで払ってくれるではないですか。こうして僕は苦もなく計800万ほどを手に入れてしまったのでした。もちろん裁判なんて放ったらかしてラスベガスで散財です。金持ち。海外にいる日本人なので結束が固い。世間知らずでダマされやすい。この3つの要素が重なっていたからのことでしよう。考えてみればパイロットスクールに限らず、海外には他にもそんな学校がたくさんあるのではないでしようか。